クレジットカードのキャッシング機能とショッピング機能の仕組みとは

クレジットカードにはキャッシング機能とショッピング機能という二つの機能が備わっています。この二つの特徴をよく知っておくと場面に応じて適切な支払い方法を選ぶことができて、無駄な利息を支払う羽目になったり、予想外の請求を受けて支払いに困るといったことを避けることができます。

また、自分に合ったカードも選びやすくなるでしょう。

店がカード会社と契約するとクレジットカードを使えるようになる

クレジットカードを今まで一度も所持したことがないという人でもショッピング機能とキャッシング機能とは、それぞれどのようなものなのか、だいたいのところはわかっているでしょう。

ショッピング機能を小売店などで使うと現金不要で支払いを行うことができて、キャッシング機能を使うとATMを通じてお金を借りることができます。では、なぜ店舗でクレジットカードを差し出すだけで代金を支払ったことになるのでしょうか。

これは店がクレジットカード会社と契約しているからです。カード会社と契約するとネット回線を通じてカード情報を送信したり、あるいはカード会社から送られるデータを受け取ることができる機材をレンタルできます。そして、カードが支払いに使われた場合、決済情報がカード会社に送られ、その情報に従って代金が店の口座に振り込まれるようになっているので、カードによる買い物が成立するというわけです。

カード会社はショッピングの利用分から手数料を得ている

店は本来、客が支払うべき現金をカード会社に立て替えてもらう形で受け取っているので問題ないわけですが、カード会社にはなにかメリットがあるのでしょうか。実は代金から手数料を引いて店に振り込んでいるので、この手数料がカード会社の儲けになるのです。

一般的に手数料は店の業種によって異なります。たとえばコンビニのチェーン店がカード決済時に負担する手数料を1パーセント程度だとすると、バーやスナックなどの飲食店の負担は10パーセント近くに達することもあります。

なぜこのような差がつくのかというと経営の安定性が理由です。バーやスナックは個人で運営されていることが多く、経営難に陥ると立て直しが極めて困難です。そのため経営が破綻する可能性が高く、その場合、店がカード会社に支払うべきお金を回収できなくなる恐れがあります。

一方、コンビニは運営元が上場企業なので破綻のリスクが少ないため、手数料を低くしているのです。

クレジットカードのキャッシング利率は消費者金融とほぼ変わらない

一方、キャッシング機能はどのようなシステムになっているのでしょうか。こちらは単にカード会社が客にお金を貸しているだけです。当然、利息をつけて貸しているのでカード会社は確実に利益を得ることができます。金利については消費者金融の上限利率と変わらないことが多く、たとえばキャッシング可能額が50万円であれば18パーセント近くに設定されています。

銀行のカードローンであれば15パーセント程度に設定されているので、単にお金を借りたいのであればクレジットカードよりもカードローンを利用すべきでしょう。ただ、ショッピングでも利用できるクレジットカードと比べると、お金を借りる機能しかないカードローンにはネガティブなイメージを持つ人も多く、消費者金融と契約するのは抵抗があるというのであれば、クレジットカードでお金を借りるのもやむを得ないといえるかもしれません。

ショッピングとキャッシングにはそれぞれ締め日がある

クレジットカードでキャッシングとショッピングを両方行った場合、カード会社によって返済に関するいくつかのことが異なってきます。まず締め日です。締め日とは請求月の区切りを行う日のことで、たとえば締め日が10日であれば10日までに利用した分は当月の請求になり、11日以降の利用分は翌月の請求分になるのです。

キャッシングとショッピングの締め日は各社によって異なるので、利用日と利用金額がまったく同じであっても利用したカードが違うのであれば当月以降の請求金額が変わってきます。

また、あまり一般的ではないですがキャッシング利用分とショッピング利用分をそれぞれ別の日に返済できるというクレジットカードも存在します。具体的には消費者金融会社のアコムが発行しているクレジットカードが該当し、口座振替による返済を選択しなかった場合は、返済した日から35日以内なら自由に返すことが可能です。

カードで払った方が得かキャッシングで得た現金で払った方が得か

ある店で買い物をする場合、クレジットカードのショッピング機能を使って支払うか、それともクレジットカードでキャッシングをして現金で支払った方がいいのか迷うケースもあるでしょう。実際のところ、どちらの方が得だといえるのでしょうか。

これはケースバイケースですが、カード会社に返済する金額という点で比較すればショッピング機能を使った方が得する可能性が高いです。というのは、一回払いであれば基本的に無利息で済むからです。クレジットカードによってはリボ払いでしか返済できないカードも存在し、そういったカードを使って買い物をする場合は必ず金利がかかってしまいますが、普通のカードなら必ず金利が発生しない一回払いが使えます。

一方、クレジットカードでキャッシングする場合、利息が発生しない方法というのはありません。

→キャッシングのマネーシップには注意を

ポイントを付与する店ならカードでお金を借りて払った方が得になることも

ただ、ポイントカードを発行している店で購入する場合は、必ずしもショッピング機能で決済した方が得だとはいえなくなります。なぜかというと、クレジットカードで買った場合と現金で買った場合とで、還元されるポイントが違うことがよくあるからです。

たとえば現金で買った場合は購入金額の10パーセントがポイント還元されるのに比べ、カードで買った場合はポイントがまったく還元されないというケースは珍しくありません。もし、購入した商品の値段が一万円だとしたら現金での支払いなら1000円分のポイントがもらえます。

一万円をキャッシングで用意した場合、一ヶ月分の利息は200円にも満たないので、キャッシングして買った方が800円以上も得ということになるのです。

なぜ現金決済の方がポイントがつくの?

なぜ、ポイントカードを発行している店はクレジットカード決済だとポイントをつけないことがあるのかというと、カード会社への手数料負担が存在するためです。以前は手数料負担をできるだけ少なくするために、一定の金額以上でないとカードによる購入は受けつけないというルールを設けていた店もあったのですが、カード会社によって禁止されたので、現金決済よりもカード決済のポイント付与を少なくすることでバランスを取っているというわけです。